小心者の恋事情。
第13章 日々精進。
暗くなりはじめた道を並んで歩く。
私より頭一個分背の高いわおさんは、きっと歩きにくいだろうけど、必ず私の歩調に合わせてくれる。
゛とろくせぇなぁ ゛
あやつとはおお違いだ。
『わおさんは女の扱いが上手だね。』
「若干1名には通用しないけどね?」
「ほんと、平井さんの取り扱いにはてこずってるよ(笑)
今だって
緊張して、手汗かいてる(笑)」
やんわり握られた手は
ほんとにちょっとだけ湿ってて、
顔に似合わなさすぎてオカシイ(笑)
『ぷくくっ(笑)
きもちわるーっ!』
「やだ?」
『べつに?(笑)』
「なら、このままで(笑)」