
小心者の恋事情。
第21章 見守り隊。
ユイ「もう急なんだから!」
『ごめんごめん!とっても気になることがあってね!』
「(怒)で、なに」
『深町陵って知ってる?』
「フカマチ?誰それ?」
『だよねぇ、知らないよね?
なんかお客さんで、中学んときおんなじクラスだったって人がいてだね、』
「へぇ~…
ふかまち…
どんな漢字?」
『えっと、背高くて、黒髪で、韓流ぽい…』
「いやいや、漢字!
見た目じゃなくて、」
『あぁ、
浅い深いのフカにマチ!』
「……………
シンマチじゃない?それ」
シンマチ?
『…いたっけか?』
「ほら、全然存在感ないやつ!あんた出席番号前後じゃなかったっけ?」
『………あいつか!
メガネ!
いたいた!』
フカマチもシンマチも知らんが、後ろの席はメガネだった!
「へぇ~シンマチ来てんだ(笑)鍛えてそうなキャラじゃないのにね(笑)」
『それがムキムキ細マッチョなのだよ結衣ちゃん。』
「まじか~興味ねー!(笑)」
『そうでしょう。私も興味ない。
がしかし! おいらの後輩がえらくお気に入りでさぁ。
なぜか私も含め飯誘われてんだよ。』
「シンマチに?(笑)」
『おうよ。』
「キモイな(笑)」
『おうよ!』
「まぁでも、シンマチなら害なさそうじゃん(笑)
後輩のために行ってやったら?(笑)」
『……結衣楽しんでるでしょ。』
「(笑)」
