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小心者の恋事情。

第21章 見守り隊。

『ほら、拗ねてないで。』

おいでおいですると
素直に寄ってくるわおさん。

出会った時は短めにcutされてた黒髪も、今じゃふんわり風に揺れるくらい伸びて、せっかくの綺麗なお顔立ちを隠してしまってもったいない。
『髪切らないの?』

なぜか
ソファに座るわたしの膝の上にちょこんと乗っかったわおさん。

たぶん足踏ん張ってんだろな(笑)
全然重さは感じない。

「切って?」

『(笑)やだよ。ハードル高過ぎ』

目にかかる前髪を撫で上げると
女子としてはムカつくくらい(笑)綺麗な二重の瞳がこんにちわ。

『心配症だな(笑)』

「栞菜だけ。」

『そう?』

「はぁ………


誰にも見せたくない。」

『情けないわおさんの姿?』

「………違う。


栞菜。

閉じ込めてい?」


『やだ怖い(笑)』


ソファの背もたれに両手をついて、私を覆う格好になる。

「ほんと。初めて…

俺に独占欲なんてあったんだ」


『…………

独占されてもやじゃないのは、私も初めてだよ(笑)』


ほんと。
仕事もプライベートも同じ空間にいるのにね。


世の中のカップルは、
みんなこんななのか?


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