小心者の恋事情。
第4章 平井栞菜とゆう人物。
証言者:土方和央
はじめまして、土方です。
あ、なかなかキャラ定まってなくてごめんなさい。
なにせまだ新入社員なもんで…。
初日はほんと。
衝撃でした。なにからなにまで。
『つち?どかた?』
たぶん、僕の名前の読み方がわからないであろう目の前の彼女。
「ひじかたわお。」
そう言うと、パッと振り返ったその人は、
アーモンド型の目をパチパチしながら僕を見上げた。
魅力的な容姿に引き込まれるも、慌てて自己紹介。
だって、初日に変な奴と思われたくないしね。