小心者の恋事情。
第10章 不穏な空気。
・・・。
なんで?
なんで急にこんな風になっちゃったの?
~~♪
着信:080********
??知らない番号…
『もしもし…』
「栞菜ちゃん?」
『…………』
「あれ、声、もう忘れちゃった?(笑)」
『…奥田くん』
「ゴメンね、連絡できなくて。
嫁が迷惑かけたよね…。」
『…………』
「栞菜ちゃん、
会えない?」
『…………』
「俺はこのまま会えなくなんのは…
『うっさい!』
「へ?」
『嫁の気持ち考えろバカ!』
「………ふっ、
ははっ(笑)
まさか栞菜ちゃんに怒られるとはね」
「うん、なんか良かった。」
「心配だったんだ、栞菜ちゃん、あんまり人に感情みせないでしょ?
ドライだとか冷めてるとかじゃなくて、
ほんとは人と関わるのが怖いのかなぁ なんて、勝手に思ってた。」
「こーやって、たまには誰かとぶつかってみるのもいいんじゃない?」