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愛のため。

第30章 手遅れ。

もうとっくに終わってしまってたんだね。




去年過剰に、死にそうに、私を愛してくれたあなたこそを、




私は救わないといけなかったんだね。




そんなの無理だったよ。




あの時まともに話もできないあなたの過剰さに、
私は愛するどころか、怯えてたんだから。




じゃあ、仕方ないよね。どうしようもないよね。




言い聞かせる。自分に。

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