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愛のため。

第36章 これも詩ではない。

あの日、



お昼にうどんを作ってくれて



すごく嬉しかった。美味しかった。



ただ、



私には時間がないのに、



借りてきたDVDの「映画版名探偵コナン」を



しかも途中から見ようとして、



私は、覚めてしまったの。



あのね?


私はあなたに会うために、
3時間弱しか会えないのに
1時間半車を走らせて来たんだよ。


することはして、その後、
とても大事な貴重な時間なんだよ。


だいぶ前から私言ってるよね。
もっとたくさんあなたと話がしたいって。


「映画版名探偵コナン」
私が帰った後でいつでも観れるよね。
別に私コナンくん観てもいいんだけどね。
何があれって、私ね、あと30分で帰らないといけないの。
コナンくん、最後まで観れないじゃない?
犯人解らず終いじゃない?


…?
そこ?コナンくん?そんなことが大事なの?


大事だよ。そういうことこそ大事だよ。
私との時間のこと、もっと大切にしてよ。もっと考えてよ、って。


そして、なんだか、
ちょっと、どうでも、
良くなった。

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