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青の水

第1章 内緒。

私にはお金がいる。
すぐにというわけではないが、
こんな商売が出来るのは今の、
成人する前のこの時だけ。

もうどうせ、しかってくれる、
あの人もいない・・・。

「じゃあね、漣。今日は一緒に帰れる?」
昇降口の所で可愛らしく
首を傾げて聞いてくる。

「ごめんね。先約あるの。また今度ね。」
「ちぇー。男女にモテモテの漣ちゃんは
予約を取っとかないと駄目みたいです。」
大げさに溜息を撒き散らす。

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