テキストサイズ

青の水

第9章 ケーキとカフェ

「漣~!」
みちるの元気な声がして
体を反転させた。

「みちる。遅い。」
「10分くらい見逃してよ~!」
「満ちるが遅刻厳守って
 言ったんでしょ~」
私は少し苦笑した。

あの後、目が覚めると心配そうな
麻基の顔が目の前にあった。

何度もなんでもないと繰り返して、
振り切るようにして部屋を出た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ