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青の水

第11章 突然

硬く、怒っているような流の声。

「誰って、恋心のイマカレです」
ひょうひょうと答えてのける。

「・・・漣の?」

「じゃあ、口説かれてるっぽいし、おうち帰りましょうかね」

ぐいっと腕を引っ張って私を立たせると、そのまま店から連れ出してしまう。

胸がこの場に相応しくないくらいにドキドキと激しい。

甘い、感情。

この感情の名前、知ってる・・・。

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