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青の水

第3章 泊まりの仕事。

と言うかそもそも
客を名前で呼んだことがない。

それ以前に男子を下の名前で
呼んだことがない。

微妙に・・・恥ずかしい・・・
それ以上のこと、いつもしてるのに・・・

「ま・・・ま、麻基(まき)・・・」
「うん。よろしい。」
ぐしゃぐしゃとかき回すように
頭を撫でる。

「と言うかさ、まだ6時じゃん?
 俺夕飯、8時から派だから
 先風呂入ってきたら?」
いつも、6時に食べてたじゃん・・・。

「じゃあ、お先に」
なんだか居心地が悪くて
足早にバスルームに入った。

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