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青の水

第5章 香水。

「ごちそうさま。」
「うん。」
完食すると、麻基は満足そうに頷いた。

「美味かった?」
「美味かった。」
食器を重ねていると、
その手を止められた。

「俺がやるから、お風呂入ってきて」
「え・・・でも・・・。」
「他の男の匂い、取ってきて。」

氷のような瞳。

「は、い・・・。」
パッと手を振り払って、
一度客室に戻った。

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