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寝取られ漂流記

第15章 19歳春

やっと入学式が終わって、校内を散策する。


早くもサークルや部活の勧誘が行われている中を、
あたしはその人達の中に良い人がいないか探した。


「よろしくお願いしまーす」
「ぜひ、わがサークルへー」


勧誘のど真ん中にいるせいか、
色々なサークルのチラシを渡される。


料理研究会、興味無い。
国際交流会、あたし英語そこまで得意じゃないし。
新聞部、いやいや、あり得ない。


どこにも特に興味の湧く、サークルはない。


上の人を探すならサークルに入るのもありだと思ってたけど、
ハズレを引いたら意味が無い。
かといって体験とかって言うのも面倒だし。


「君、新入生?」


適当に貰ったチラシを眺めていると、
声をかけられて顔を上げた。

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