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寝取られ漂流記

第15章 19歳春

まだ昼過ぎって事で、二人で喫茶店に入った。
まだお互いの名前も知らない。
多分、聞いたところで覚えられないんだけど。


「いやー。君みたいな可愛い子と一緒出来るなんて嬉しいよ」


早くホテルに行こうって言えばいいのに、
わざわざ回りくどい言い方をしてくる。


まぁあたしの噂があった地元とは違って、
ここじゃあたしはまだ誰も知らない女の子。


これが当たり前なのかも知れない。


「何年生なんですか?」
「三年だよ。名前聞いていい?俺は太一ってんだけどさ」
「茜です」


相手を探り合うような会話。


遊んでるのは間違いないと思うけど、
こんなに回りくどい事しなくてもいいのにって思う。


いっそそのままホテル直行でもあたしは良かったし。

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