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Pour mon cher -涙の先に-

第63章 卒業 Ⅰ

頭に何かが乗っかったような‥

頭の上の“何か”を手で探る。


でも、手に触れた感触でそれが何なのか理解した。



それは、東先輩の胸元に付いてた薔薇。



先輩に視線を戻すと、いつものふわふわした笑顔で私を見てた。


けど、それが運悪く?前を歩く先生にバレて




「あ~ず~ま~っっ‥」

「はーい」




怒られてて、それを観てた周りの人達を笑わせてた。




ほんと。

卒業する最後の最後まで相変わらずだなぁー‥




なんて思いつつも、先輩が舌ペロッと出して私にウィンクしてみせる仕草に心がくすぐったくなる。




先輩を見ながらクスクス笑ってると





ポトッ‥




え?


ま、また!?





微笑ながら先輩を見てたら、またもや頭に何かが乗っかった感触が。




この感触って‥




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