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Pour mon cher -涙の先に-

第63章 卒業 Ⅰ

「ここも今日で最後かぁー」



そう言いながら大きく空に向かって両手を上げて延びる猛司。



「良くここでサボったもんなー」



サボってる癖に成績がトップクラスなんだもんな‥。


一体どんな頭ん中してんだか。





‥あ!

そうだ。



「卒業、おめでとうございます」



ペコリと後ろから猛司に頭を下げる。



「薔薇まで貰っちゃって」



そう言ってポケットから2つの薔薇を取り出して猛司に見せた。



「どっちがどっちかは分からなくjなりましたけど‥」



「何言ってんの?


俺のは直ぐ分かるし」




くるりと振り向き、首を傾げ“は?”的な顔をする。



そんな猛司に“へ?!”て顔の私。







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