Pour mon cher -涙の先に-
第65章 2つのボタン
「ここだけは絶対誰にもあげない!と思って必死だったよ!俺!」
そう言って、ハハッて笑う。
あんなに囲まれてた中、このボタンだけ守ったって言う先輩の気持ちが嬉しくて心が凄く温かくなる。
「ありがとうございます!」
ボタンも、気持ちもありがとう。
の意味を込めてニコッと笑うと先輩もニッコリと笑ってくれて。
「じゃぁ、煩い奴らが待ってるから行くね」
眉を下げて苦笑する。
私もつられて眉を下げて苦笑しながらコクリと頷く。
先輩はそんな私の頭に軽く手を乗せて。
先輩のお決まりの技。
頭を軽くポンポンとして
「愛ちゃん、誕生日朝家まで迎えに行くから待っててね♪」
そして少し腰を曲げて耳元に顔を近付け
「ホントはここでキスしたいけど、楽しみは取っておくね♪」
ボソッと囁いていたずらっ子みたいに舌をペロッと出してニッと笑った。
その表情が少し妖艶で不覚にもドキッとしてしまった私。
“じゃぁね”と手を振って先輩の友人達が待つ教室に向かって行った。
先輩が触れた部分がジーンっと温かくなるのを感じながら先輩の背中を見送った。
そう言って、ハハッて笑う。
あんなに囲まれてた中、このボタンだけ守ったって言う先輩の気持ちが嬉しくて心が凄く温かくなる。
「ありがとうございます!」
ボタンも、気持ちもありがとう。
の意味を込めてニコッと笑うと先輩もニッコリと笑ってくれて。
「じゃぁ、煩い奴らが待ってるから行くね」
眉を下げて苦笑する。
私もつられて眉を下げて苦笑しながらコクリと頷く。
先輩はそんな私の頭に軽く手を乗せて。
先輩のお決まりの技。
頭を軽くポンポンとして
「愛ちゃん、誕生日朝家まで迎えに行くから待っててね♪」
そして少し腰を曲げて耳元に顔を近付け
「ホントはここでキスしたいけど、楽しみは取っておくね♪」
ボソッと囁いていたずらっ子みたいに舌をペロッと出してニッと笑った。
その表情が少し妖艶で不覚にもドキッとしてしまった私。
“じゃぁね”と手を振って先輩の友人達が待つ教室に向かって行った。
先輩が触れた部分がジーンっと温かくなるのを感じながら先輩の背中を見送った。