テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第67章 俺からの贈り物

彼女が見えなくなるまで見送って。




はぁー‥‥。



溜息を吐く。


でも、なんだろう。



辛いとか哀しいの溜息じゃなくて、一仕事終えた後のような‥


ホッとしたような溜息。




不思議だな。

好きな女を自分から手放したっていうのに。


思わず嘲笑。



と、同時にさっきまで全然平気だったのに頬に何かが伝う。



ヤベ‥・

めっちゃカッコ悪いっ!!


人に見られないように手の甲で涙を拭う。





「あのぉ‥‥」




‥へ?



突然、背後から声を掛けられて。




「これ、あの良かったら‥・」




手渡されたハンカチ。




「あ、あの‥‥?!」







*東side  END*










ストーリーメニュー

TOPTOPへ