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Pour mon cher -涙の先に-

第68章 君のバースデー

ジャケットの上着から携帯を取り出し画面に東を映し出す。




電話掛けてみようか‥




そう思ったけど、携帯を閉じてまたジャケットに。




まぁ‥急ぐワケでもないし気長に待ってみるか。



小さく溜息をついて、俺は再び視線を通行人に戻す。



ただボーッと人間ウォッチングしてるだけなのに、頭の中は通り過ぎる人の事なんて何1つ考えてなくて。



俺の頭の中にはただ1人。





‥‥あいつ。





愛はあの飴、食べたんだろうか。




安易に食べてる所が想像出来て思わず1人で吹き出してしまう。





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