テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第69章 優しさと愛の向こう側

“猛司、もう帰って来ないって”



先輩の言葉が脳裏を過る。



もう帰って来ないって‥

ずっと?

永遠?



そんなのヤダよ‥‥





「ヤダ‥・」




思わず声が漏れる。


すると猛司は私の声を拾ったようで、ゆっくりと顔を私に向けて。



驚いたような声で見おろしながら私の名前を呼んだ。







「あ‥‥い‥‥?」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ