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Pour mon cher -涙の先に-

第71章 原点から始めましょう

「愛」



甘く、囁くように私の名前を呼ぶ。



「一緒に、入る?」




ん?え?

何に?



首を傾げる。




「お風呂に」




はははははい!?



思わず目を見開く。


口もポカーンと開けて俗にいう
間抜け面のままフリーズしてる私の顔を覗き込み




「プッ。

嘘だよ」




私の頭をワシャワシャとしてバスルームに向かう猛司の背中を眺めながらバクバク鳴り響く心臓に手を充て落ち着かせる。




いやいやいや‥


冗談、キツいっス‥‥・・









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