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Pour mon cher -涙の先に-

第71章 原点から始めましょう

このまま‥消えなければいいな‥。




なんて思いながら濡れた身体を拭いて猛司のいる部屋まで行くと、猛司はソファに座ってて。


“おいで“と手招きして自分の横へ座るよう誘導する。



「何か飲む?」


「はいっ!」



そうなんだ。


シャワー浴びながら凄く喉が渇いてて、何か飲みたいなと思ってたんだぁ。



「そんな喉乾いてたん?



まぁ‥あんなに声出すとね」



てチラリとこっちを見て厭らしくニヤッと笑う。




「っ‥‥!!」




猛司の言葉で一気に顔が火照る。



思わず恥ずかし過ぎて俯く私の頭を優しく撫でて




「スゲー可愛かった」




なんていうから、余計恥ずかしさと照れで顔も身体も火照りまくるって“んっ”と差し出されたアイスコーヒーを一気飲み。




そんな私を見てクスクス笑う。



余裕たっぷり感満載で‥何だかちょっと悔しい‥。







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