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Pour mon cher -涙の先に-

第72章 Pour mon cher -涙の先に-

“5時かぁー‥”


なんて言いながら携帯をイジる猛司。



私はベッドから起き上がって取り敢えず下着を付けて昨日着てたシフォンブラウスを着て冷蔵庫の中を物色。




オレンジジュースにしようかなぁー‥


カフェオレにしようかなぁー‥・




「何か飲みますか?」


「んー?敬語を止めてくれたら飲む。」




はい?




冷蔵庫の扉越しに猛司を見ると、不敵な笑みを浮かべてこっちを見ながら




「あー、喉乾いたー。
誰かさんがさっさと敬語止めてくんないと俺、喉乾き過ぎて死んでしまうかもしれないー」




楽しそうに言う。




いやいやいや。




「我慢せず飲んだらいいじゃないですか。」




私の返しでハァーっと深い溜息を吐いて怪訝そうな顔をして。




「ヤッたり裸見たり色々見てるのに何で未だに敬語?

オカシイじゃん。」



おいっ!卑猥かっ。



ごもっともな意見だけど、ちょいちょい卑猥です。



しかも色々って‥。



思わず顔が熱くなるのを猛司に悟られないように冷蔵庫の扉で顔を隠す。




「スケベ」




即座、バレたけどね。






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