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世の中。



辛く哀しい時間は長いくせに、楽しく幸せな時間はあっという間に過ぎて。




「そろそろ‥か」




携帯をチラッとチェックする猛司の言葉にズンッと心が重くなって。




瞬間





「愛？」




猛司が握ってた携帯を取り上げてた。



携帯を取り上げたからって、時間が延びるわけでも止まるわけでもないのに。



バカだな。





「なんちゃってー！ビックリしました？」




はははっと笑いながら猛司に携帯を返す。