テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第12章 先輩の隣り

突拍子もない事言われたのがビックリしたのか口をパクパクさせてる先輩が何だか可愛くて面白い。



「嘘ですよ。ありがとうございます」


そういうとニッコリ微笑んで大きな掌を頭に軽く乗せ



「だから、泣く時は1人で泣いちゃダメだよ?」


と言ってくれた。


でも、すぐ後ろで聞いてた美鈴に


「は?泣きたい時は愛は私に連絡するから先輩出番全くないですけど?」


なんて言われてシュンと落ち込む先輩が面白くてまた私は大笑い。




あんだけ心が苦しかったのが嘘のように全然明るく温かくなってて。


重盛先輩から何度かメールが来てたけど…どうしても返信する気になれなくて。


先輩と付き合って6日目にして初めて先輩のメールを無視し続けた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ