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Pour mon cher -涙の先に-

第15章 嘘と過去

そんな2人のやり取りを頭上で聞きながら真ん中で座ってる私は時間が経つにつれて冷静になってきて。



周りを見ると、当然ながら注目の的。



「ちょっと、2人とも止めようよ!」



慰められてた私が何故か仲裁に入って止める形になるというね。



何事?!みたいな顔で見てた人達も、東先輩がスペシャルな笑顔を周りに向けて


「すみませんでした」


一言謝るだけでさっきまで周りの興味だった私の涙から先輩の笑顔に一気に興味が移る。



その証拠に、先輩の笑顔にやられた人達の顔がハートマーク満載だったから。



何だかそれが可笑しくて、思わずプッと吹き出してしまった。

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