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重盛先輩は掴んでた手を離し私を自分に向き合うように立たせて。



「ごめんな？今日俺、携帯家に忘れてて。だから連絡出来なかった」


へ？


「そうだったんですか？」


「うん」


そう言うと東先輩は申し訳なさそうな顔をして


「ごめんね？」


と謝った。



「いえいえ！それは仕方ないですよね！」


って顔の前で両手をブンブン横に振ってみせつつも、心の中は一気にさっきまで枯れすすきだった心模様も満開のお花畑に大変化！


嫌われたとか無視されたんじゃなかったんだぁ…。



美鈴も重盛先輩の言葉を聞いて今まで聞いた事がない大きな溜息を吐いて



「次からそれなら“学校内”で知らせてあげてくださいね？愛がずっと心配してるの可哀想なんで？」



と攻める態勢は変わらないようで…。


てか


いくらなんでも校内は…



「分かった。」


は？！