Pour mon cher -涙の先に-
第23章 初めての買い物とお兄さん
「俺ねーパンツが欲しいんだよねー」
「何でも似合いそうですもんねー」
お世辞抜きでホントに。
お目当てのショッピングモールに着いても繋ぐ手を離す事なく、ずっと繋いだままお目当ての服を物色する彼。
いささか、服を選ぶのに繋いでたら邪魔だろうな‥‥
そう思って、スッと手を離すとすぐさまパシッ!と掴まえられて元の定位置へ。
「服、選びにくくないですか?」
絶対的にゆっくり選べてないような気がするし…
「服決まるまで手、離しません?」
「えー。ヤダ。」
ムスッとふくれっ面になる猛司に本日何度目か分からない、胸キュン。