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Pour mon cher -涙の先に-

第25章 密かな至福

「何言ってんの?

いつも俺が勝手に待ってるだけなんだから謝る必要どこにもないでしょーが」




そうだよ?

俺が勝手に待つって、送るって、守るって決めただけなんだから。


「だから!もう1人でこんな事しちゃダメだよ?」



だから謝る必要なんてないんだよ?




なのに。


ただでさえ謝る必要がないのに、こんな夜遅くに1人俺に謝るためだけに出て来てくれたのに



「あ」


「ん?」


「いつも送って貰ってるお礼です!」



そう言って俺に手渡された小さな包装された袋。



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