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Pour mon cher -涙の先に-

第26章 揺れ動く

その日、携帯を忘れた俺は誰とも連絡出来ずにいた。


東は学校に着いてすぐ何故か帰り仕度を始めてて。


「どうした?」


「あー…ちょっとヤボ用。じゃぁな」


と、急ぐように帰っていった東。


「なんだ?あいつ」


なんて呑気に思ってた時の休憩時間。


林原の携帯に東から電話があって、俺に代われと言う。



「もしもし?」


「あ、猛司?今俺、どこに居ると思う?」



何言ってんだ?コイツ。



「知るわけねーし」




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