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Pour mon cher -涙の先に-

第27章 VS

当の本人達は。


東先輩は怒りが抑えきれないのか、誰かが止めてないと猛司に飛びかかりそうな勢いで。


猛司を睨みつける眼光はいつもの優しい彼からは想像も出来ないくらい冷たくて…鋭くて…



初めて東先輩に対して



怖い



とさえ思ってしまうくらい今の彼は普段とは全然違う別人のようだった。




猛司はというと


殴られたんだろう…



口元から血が薄らと滲んでて。



それを拭う事なくただ、東先輩と目を合わせようとはせず視線を下に向け立っていた。




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