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Pour mon cher -涙の先に-

第27章 VS

「え…?何言っ……「来るなって言ってるでしょ」


彼の静止も無視して近付こうとするも、また拒絶され。


しかも。


2度目は、今まで聞いた事もないような低くて冷たい声に思わず固まる。



そんな私からスッと視線を外し東先輩の方に向けた目は辛そうで…でも鋭い。




「東!

まぁ、そう言う事だから」



それだけ言ってその場を去ろうとする猛司に数人に静止されながら



「猛司!!まだ話は終わってねーだろっ!!!
聞いてんのかっ?!!」



怒りを露わにしながら叫ぶ東先輩の声は猛司には届かず




「愛も来ないで。」



私の目を1度も見ないまま、振り返る事なくその場を去って行った。


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