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Pour mon cher -涙の先に-

第27章 VS

言い終わるのと同時にタイミング良くチャイムが鳴った。



相変わらず私を辛そうな、哀しそうな目で見てくる先輩に軽く頭を下げ



「じゃぁ、また」



私は屋上の入り口のドアを開け、屋上を後にしようとした時背後から



「愛ちゃん!」



と呼ばれ振り返ると



「俺は愛ちゃんの味方だから!

愛ちゃんの傍にいるから!」



そう言ってくれた先輩の言葉はこの時の私には良く分かってなかったのだけど、素直に嬉しくて





「はいっ!」




と笑って屋上を後にした。




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