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Pour mon cher -涙の先に-

第28章 VS 2

あ‥‥。



この声は。



「愛、ちょっと待って」


そう言って私の腕を掴むのは、さっきまで元カノを抱いてた



「猛司‥‥」



まさか呼び止められるとは思ってなかったからビックリする。



「な、何?」


猛司を見ると、さっきの光景がチラついてしまって。


目を合わせる事なく立ち止まる。



「今日連絡するから」



それだけ言って去って行った。




猛司に掴まれた箇所が彼の手を離れてもまだ熱くて。


彼の温もりを確かめるかのようにその場に反対の手を重ねる。


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