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Pour mon cher -涙の先に-

第29章 お誘いメールの真意

『あの‥‥さ』

「ん?」


猛司の1つ1つの言葉にビクビクしてしまう。


電話を握りしめる手にも、開いてる方の手にも自然と力が入る。



『愛‥‥明日休みって知ってた?』


私を呼ぶ彼の声はいつものように優しくて。

それもドキドキとズキズキ感を更にアップさせる材料となる。


「え?…知らない」


ふとカレンダーに目を向けると


「あ、祝日‥」


『そうだよ。相変わらずだな。そういう所好きだけど。』


って。

さりげなく今そういう事言ってくれちゃうんだ。


思わず携帯をぎゅっと握りしめ、苦笑い。


そんな私に気付く事もなく話をする猛司の言葉に耳を傾ける。


『愛、俺ね?』

「はい?」



『愛、俺――――…‥』










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