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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

刻々と近付く待ち合わせ時間に間に合うように準備をして最後、鏡の前でラストチェック。


両手で口角を上に持ち上げ


「ヨシ!このまま笑ってなさい!」


自分に喝を入れ


「行ってきますっ!」


玄関を飛び出すようにして出ると



「愛!」



‥は!?なな、何故に??




「迎えに来てみたよ」


そう言って優しい笑顔を向ける猛司の姿がそこにあった。



ビックリしながら猛司の傍まで駆け寄ると笑いながら“サプライズ”と言って私の頭を優しく撫でる。


その表情がいつになく優しくて、思わずキュンとする。


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