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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

「ん」と私の前に差し出す左手。


その手をぎゅっと私が握るのが2人の中で自然と出来た“行こうの合図”。


2人顔を見合わせてニコッと微笑み肩を並べて歩き出す。



猛司と手を繋いで肩を並べて歩く1歩1歩。


幸せを踏みしめるかのようにしっかりと前を向いて、笑顔で進む。



「今日は何から乗ろうかなー」


なんて隣りで子供のようにはしゃぐ猛司の口元に目が行く。



せっかくの綺麗な顔

痣になっちゃったね・・・



そぉっと傷口を指で撫でる。




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