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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

1人、猛司のクイズみたいな発言に頭を悩ませてると隣りでクスクス笑う。



その笑った顔は、私が思わず見とれてしまった時の笑顔そのもので。



猛司に一目惚れした笑顔。



この笑顔が今間近で見れてる事がまだまだ夢のよう。




夢なら‥。

まだもう少しだけ覚めないで欲しい‥‥。




思わず猛司の手をぎゅっと握れば



「どした?」



と私の顔を覗き込んで聞いてくる。


その柔らかい優しい表情にまたまたドキッとしたのを隠しつつ



「何でもないですよー」



と繋いだ手をブンブン振って猛司を引っ張るように歩く速度を速めた。





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