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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

「辛いなら辛いだけ泣けばいい」


突然頭上から声が降ってきて。


この声は‥‥


見上げると


「東‥せんぱ‥‥い?」


泣いてる私の背中をあやすように摩る東先輩の姿があった。



「なんでここ‥に?」



「猛司が、愛が泣いてるからって。

行ってやってくれって連絡来たんだ」



言いづらそうに教えてくれた。




今さらながらのさりげない優しさにまた涙が余計溢れて来て止まらない。


声を上げてひたすら泣く私の背中を東先輩は優しく摩ってくれた。




幸せに‥って言うんだったら‥

自分が私を幸せにしてよ!


私は猛司と幸せで居たかったよ‥‥






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