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Pour mon cher -涙の先に-

第32章 彼女の傍に

公園のベンチに座る事もなく、小さくしゃがみ込んで泣いてる彼女の姿は

普段でも小さいのに今日はヤケに更に小さく小さく見えて。


今にも消えてしまいそうなくらい小さくて‥



そんな彼女の姿を見てるだけで胸が痛む。



彼女にどんな言葉を掛けてあげるべきか‥‥



彼女にどんな慰め方をするべきか‥‥




悩みながらも少しづつ彼女の傍へと近づくと、ボソッと彼女が呟いた。



それはとてもとても小さな声だったけど、俺は彼女のどんな小さな声だって聞き逃さない。



彼女は

「辛い」

そう呟いた。


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