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Pour mon cher -涙の先に-

第33章 思いがけない告白

「じゃぁ、そろそろ‥・」


時間もすっかり夕暮れに。


帰る先輩について私も一緒に外に出た。


「今日はありがとうございました」


とペコッと頭を下げれば頭上から


「俺が逢いたくて来たんだからお礼を言うのは間違いだよ」


と照れる事をサラリと言われて顔が真っ赤になる私。



「愛ちゃん」



の言葉と同時に私は先輩の腕の中にいて。



「愛ちゃんは1人じゃないから。
俺がついてるから。
だから、一緒にゆっくり進もうね?」



背中をトントンしながら言ってくれた言葉が妙に私の気持ちを楽にしてくれた。



先輩はそれだけ言ってスッと私から離れ



「じゃぁ、明日ね」


と手を振ってにこやかに帰って行く先輩の姿を見ながら




「先輩‥ありがとう」



そっと呟いた。










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