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Pour mon cher -涙の先に-

第38章 想い

思わず目を見開いて彼女を見る。





痛いのか?


大丈夫なのか?!





駆け寄りたい衝動をグッと抑える。




そんな俺と彼女は目が合って





「‥‥あ」





一言だけ呟いてその場を走り去る彼女。





思わず





思わず自然に彼女を追おうと体が動いたけど、それは東によって静止させられる。





「こんな事言いたかねーけど。

自分の女くらい管理しとけよ」





それだけ言って東は彼女の後を追掛けて行った。






残された俺は‥‥





この時初めて




愛に苛立ちを覚える。









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