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Pour mon cher -涙の先に-

第6章 焦りと想い

「東先輩早く来ないかなー」



「何で東先輩??」



「ん?重盛先輩の番号聞くからに決まってんじゃん」


とドヤ顔の美鈴。



「えぇ?!」


「だって知ってたほうが楽でしょ?学校で告るの?」



・・うん。


学校内だけは避けたい・・。

なんか見つかって冷やかされてもやだし。



「だから東先輩に・・・って来た!」



美鈴の声でバス停向こうの角を見ると、東先輩率いるいつもの軍団と重盛先輩。



相変わらず輪の中で笑ってる先輩は素敵で。



いつもなら飛び上がるくらい嬉しい笑顔も今日はなんだか・・


杉田さんの件を思い出してしまってチクチク心が痛い・・。


それプラス


重盛先輩に告白すると決めたからか、妙に見るのに恥ずかしくて。


THE 複雑ぅぅ。

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