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Pour mon cher -涙の先に-

第40章 体育祭

当の本人の愛ちゃんは。



俺の声が相当恥ずかしかったのか、真っ赤な顔して「もうっ!」と口パクして俺の前を通り過ぎた。





そういう小さな仕草も可愛くて仕方がない。





俺はそんな愛ちゃんに大きく手を振った。








入場が終わって選手が整列する。





ん?





あっちから颯爽と走って選手の群れに向かってるのって‥‥





猛司?





「なぁ、猛司ってリレー選手だっけ?」




隣りにいた同じクラスの奴に聞いてみる。




「クラス対抗はアイツ出るはずだよ?」




ふーん‥‥。










――――はっ!?
















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