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Pour mon cher -涙の先に-

第6章 焦りと想い

「あの・・振られるとか今は禁句ですよ・・」



と言うと、あははと笑っていつものように大きな掌で私の頭を撫でて



「ごめん。でもそう思うと気が楽でしょ?」


と言って優しく微笑んだ。



相変わらず優しいな。先輩は。



なのに彼女出来ないなんて不思議!



「ありがとうございます。取り敢えず当たって砕けます!」



「じゃぁ、砕け散ったのを俺が丁寧に拾ったげるねっ」



なんて言って笑いながら友達の輪に戻って言った。




砕け散るって・・。


恐ろし過ぎる・・・・。


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