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Pour mon cher -涙の先に-

第43章 夏祭りの夜

1人で偶然一緒になったんだろうと“偶然”にビックリしてると



「愛ちゃんがメールで言ってたから」



ん?




「お気に入りの浴衣は薄い紫って。」




そんな事言ったっけ?


言ったような、言ってないような‥‥



ってか、どうでもいい事なのに覚えててくれたの?



しかも、たったそれだけで?





「愛ちゃんは絶対浴衣着るだろうなーと予想してみたんだー♪

だったら俺も!と思って、お揃いー!」




ってニッコリ笑顔の先輩。





何気ないメールを覚えてくれてて。



何となくの予想で自分も浴衣を着て来て。




予想を外すって事、考えなかったのかなぁ‥‥。





‥‥ううん。




先輩の“私予想”は外した事がないから絶対こうなってたんだろうな。




私も、先輩の事そこまで分かるようになるのかな‥。









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