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Pour mon cher -涙の先に-

第44章 百獣の王の正体は?

夕暮れ時。


「ケーキ作ってくれて、【嫌な夫婦の日】を最高の日にしてくれたお礼」



って先輩は家まで送ってくれた。



なんて、いつも普通に送ってくれてるし、相変わらずバイト帰りも送ってくれてる。




本当に優しくて。



本当に素敵で。



本当に温かい人。





家の前に着いて。




改めて先輩に


「お誕生日おめでとうございます」


と言うと、私の腕をグイッと引っ張って抱き寄せて




「俺、本当に嬉しかった。

手作りのケーキ本当に美味しかったよ。スゲー感動した。

本当にありがとう」




耳元でそう囁いて、私をぎゅっと抱き締めた。








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