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Pour mon cher -涙の先に-

第48章 動揺と心と秋空と

「ん―――ッッ‥‥!」




両手を精一杯上に上げて全身を伸ばす。



プハーッと息を吐いて、屋上のドア付近にあるベンチじゃなくて空調設備とかが入ってる建物の裏にあるベンチに向かう。




死角になってるから見つからないから気兼ねなくサボれるんだよね。




ふと、向いの校舎を見下すと

そこには当たり前の授業風景が広がってて一生懸命学んでる生徒諸君に





頑張れ!頑張れ!





心の中で声援を送りながら建物の角からベンチを見ると









‥‥‥あっれ‥‥?







ベンチには目を閉じて腕を組んで座ってる猛司の姿があった。





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