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Pour mon cher -涙の先に-

第48章 動揺と心と秋空と

サラサラの前髪の下から覗く切れ長の目。




ホント。




腹が立つくらい綺麗に整った顔して無防備に眠ってる姿は格好いいんだけど可愛さもあって。





一時でも私の彼氏だったんだよなぁ・・






そんな事も、もしかしたら夢だったんじゃないか?なんて思ってしまう。




にしても・・・




ホントに爆睡してんなぁー。





前髪触られても起きる気配がない猛司が やけに可愛く見えてクスクス笑いが出る。




よっぽど疲れてんだろうな・・

ここは静かに寝かせてあげよう。




私は屋上の反対側にもあるベンチに行こうと体を向けた時





「・・・愛・・・・・・」




背後から猛司が小さな声で呟く声が。

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