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Pour mon cher -涙の先に-

第51章 理由と彼の心と私の心

よし。



携帯の画面に【猛司】の名前を出して

通話ボタンを‥‥・押した!!




プルルルルル~プルルルル~




‥‥コール音がドキドキ指数をアップさせてる気がするのは気のせいかな‥・



この待ち時間‥ドキドキ感ハンパない‥。




『‥もしもし?』



出たよ――っ!!


出てくれないと困るけど、出られると焦る私って‥一体。



ドキドキを抑えつつ



「もしもし?‥分かる?」


「フッ。分かるに決まってんでしょーが?」




あ‥良かった。

分かってくれたんだ。


分からなかったらどうしようって思ったから良かったぁー。




『どしたー?珍しい』



受話口から聴こえてくる猛司の声は相変わらずの少し高く掠れた声で。


懐かしく私の耳に響く。









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